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- もえあん。2nd Aniversary -
An2のプレイ記や日常のあれこれ。最近ではjubeatはじめ音ゲーの話。
オープンスペースでありながら自身の妄想や危険物を垂れ流しにしていた
このブログも、明日で2周年になります。

ブログは自分がAnswer×Answer楽しいんだけど!という気持ちを
カタチにしたくて開設したものなので
このブログが2周年=Answer×Answerにハマって2年、ということになります。

自分は大変飽きっぽい性格なので
はじめは1ヶ月、良くて3ヶ月続けば良いほうかと思っていたのですが
気がつけばこんなことに…多くの方に支えられてここまで続けることができました。

ゲームを通して出会うことが出来た皆様に、多大な感謝を込めて。
ありがとうございました。

そんな感謝の気持ちを『創作小話』という形にしてみました。

何分『二次創作はちょっと…』という方もいらっしゃると思いますので
苦手な方は追記のオープンをお控えください。
加えてうちの使用カードの過度なキャラ萌妄想(過去の話)が入っております。
キャラクターのイメージを崩したくない方や
「こんな暗いこはね*は嫌だ!」という方もご注意ください。
(つまり若干鬱々とした暗いお話。どうしてこんなことに…)

華々しいことなんだしもうちょっと明るい話に出来たら、とか
イラストにしておけば良かったのに!とかいろいろ思うことはあるのですけど。
そのへんはおいおいアップできれば幸いです。

ここだけの話、時報マッチのレポートもまだ完結してないのがあるんですよー;

そんな行き当たりばったりな感じですが
これからもこはね*たちのバカっぷりをあたたかく見守って貰えれば幸いです。
そうですね、痛いものを遠くから観察する感じで(笑)


ひろむ

「ごめんなさい、お父さん…」


まだ、帰れない。帰りたくないの。
決して家がキライなわけじゃない。お父さんがキライなわけじゃない。
何よりも今は…クイズが、クイズを通して出会えた皆の事が好きだから。
大好きなひとたちと過ごす時間を大切にしたいから。


後ろを振り向きたくないだけ。…ほんとうにそれだけなの。


『そう言うと思っていたよ…。小羽の気持ちはよく分かるから無理強いはしないさ。
 …母さんも小羽にとっても会いたがっているから、残念がるだろうけどな』
「お母さんが!?」

『ああ。あの頃に比べたら大分“心の病気”も治ってきた。
 TVに映る小羽の姿を見ては“小羽に会いたい”って呟いてる。
 
 同時に、“本当に申し訳なかった”とも』

「……」


…あのお母さんが?
かつて、自分の存在を否定したあのひとが?




―――変わるセカイ、望むカタチ



かつて私には双子のおねえちゃんがいた。
名前は『柚姫(ゆずき)』ちゃん。大好きなおねえちゃん。
両親も見分けがつかないほど私達はそっくりだった。
容姿の違いが分かるのはお互いだけだったかもしれない。

でも柚姫ちゃんのほうが私より何倍も要領が良かった。
お勉強も運動も出来るし、何より家事が得意。お友達もたくさん。
私は不器用でおばかさんで、引っ込み思案だったから
お母さんにはよく比較されてたっけ。

「小羽ちゃんも柚姫ちゃんみたいに頑張らなきゃだめよ」って。

その度に柚姫ちゃんがフォローしてくれた。

「小羽ちゃんのほうがすごいよ。歌も上手だし、憧れちゃう」
「そんなことないもん…やっぱり柚姫ちゃんすごいよ」

私はネガティブだから、お母さんや皆の愛情を一身に受ける柚姫ちゃんが
羨ましくて仕方なかった。
顔は一緒なのに、どうして柚姫ちゃんみたいになれないのかな。
自分がどうしても好きになれなかった。



憧れで、大好きで、理想だった柚姫ちゃん。
そんな柚姫ちゃんが、ある日突然いなくなってしまった。

その日私は風邪を引いて寝込んでしまっていて。
熱が39度以上あって意識も朦朧としていた時だったのだけれど。

「すごい汗…小羽ちゃん、大丈夫?」
「……」
「小羽ちゃんが苦しんでるときに私何も出来なくて、ごめんね…」
「…そんな、こと…」
「ねぇ、喉渇かない?私水買ってくるね?」

こういうときってポカリのほうが良いんだっけ、なんて呟きながら。
足早に部屋を出て行った柚姫ちゃん。


…それが最後だった。


次に見た柚姫ちゃんは変わり果てた姿になっていた。



…交通事故だった。
飲酒運転の車がブレーキもかけずに柚姫ちゃんめがけて突っ込んできたらしい。
そのドライバーも即死だったらしく、怒りのぶつけどころもなくなってしまった。


――いや、一番許せないのは。

あの日買い出しに行った柚姫ちゃんを止められなかった私。


あのとき「いらない」って声を絞り出せていたら。
そもそもあの日私が熱を出して寝込んだりしていなければ。

柚姫ちゃんはこんなことにならなかったんじゃないだろうか。


どうして皆に愛されている柚姫ちゃんがこんな目に合わなければならなかったのかな。
どうして私のほうじゃなかったのかな。


悪いのは私、すべて私。

だよね…?お母さん。



お母さん、私が学校から家に帰ったときこう言ったよね。

「お帰り、柚姫ちゃん」

とっても眩しい笑顔。…ショックで言葉が出なかった。
…お母さん、私小羽だよ? って言ったらみるみる怖い顔になって

「嘘言わないで!貴方は柚姫ちゃんでしょ!?」って肩を掴みながら、揺さぶって。
…それでも否定したら、仕舞には「うるさい!」って私の頬を思いっきり叩いたよね。


「ごめん、私…柚姫だったね」


言わなきゃ、このひとに殺されると思ったから。

いや、このひとにとっては、きっと私はもう…。



ひとは自分の望む事柄にしか物事を見ようとしない。
信じたいことだけを信じようとする。
自分にとって都合のよいことだけを取り入れようとする。

お母さん…いや、このひとにとって、柚姫ちゃんはかけがえのないものなんだろう。
かけがえのないものを、失ったなんて信じられないんだろう。


このひとが信じたもの。失ったのは、柚姫ちゃんじゃなくて…。


これ以上お母さんが壊れていくところを見たくなかったから。
私が覚えている柚姫ちゃんを精一杯演じることにした。

“柚姫ちゃん”を見るお母さんはとても嬉しそうだった。

でも、やっぱり柚姫ちゃんにはなれなくて。
ボロが出るたびにお母さんに怒鳴られて殴られた。
怒りはなかった。むしろ申し訳なさしか浮かばなかったの。

お母さんの大好きな柚姫ちゃんになれなくてごめんね…って。



でも、そんな日々も終わりを告げる。
それはお父さんの突飛な提案だった。

「小羽、1人暮らししないか?」

お父さん。お母さんと違って『小羽』の存在を望んでくれるひと。

「大好きな一人娘を1人にするのは心苦しい。正直不安の方が大きいさ。
 でも、母さんと一緒に居るとお前が傷つく。母さんも傷つく。それを一番近くで見ている俺も傷つく。
 一緒に居ると…お互いを傷つけることしか出来ない。このままでは俺たちが壊れてしまう。
 …そんなことは勿論柚姫だって望んでいないはずだ。

 俺は『小羽』を守りたい。だからこそ、今は敢えてお互い距離を置こう。
 母さんは俺が支えるから、安心して欲しい。勿論小羽の生活のフォローも最大限行う。

 こんな方法でしかお前を守れなくてすまない…でも、いつかきっとまた一緒に――」


お互い距離を置くことで、心の病気が改善されるのであれば。
お父さんを信じて、私は大学進学を機に1人暮らしを始めた。
最初は戸惑いだらけだったけど意外とお料理が出来なくても1人暮らしは出来るんだな…って思った。

それでもお父さんの援助があってこそ、だけど。



次第にお友達も増えて、学校生活も楽しくなってきた。
特に、ゆかなちゃんに会えたのは一番嬉しかったかな。
私、方向音痴だから移動教室で道に迷ってしまって困っていたとき
たまたま通りがかったゆかなちゃんに助けてもらったのがきっかけ。

程なくクイズゲーム『Answer×Answer』にハマって密かにプレイしていたら
ゲームセンターでいきなり声をかけられた。

「君、アイドルに興味ある?」

ベタというか、うさんくさいというか…。


最初冗談だと思っていたけど、どうやら本気だったみたい。
そのまま当時始まったばかりのクイズ番組Answer×Answerに出演することになったの。
当時“オバカタレント”が重宝されていたからか
『レギュラー』とまでは言わないけどそれなりの頻度で出演できるようになった。

クイズを通しても、いろんな出会いと交流があった。
毎日が楽しくて新鮮で…自分がどんどん明るくなっていくのを感じたの。


同時に自分が『好き』だとも。


大嫌いだった自分のクイズネーム『こはね*』
本名以外で良いのなら『ゆずき』にして欲しいと頼んだのだけれど。
「別にそのままでいいじゃん」って無理矢理登録されたんだっけ。

「こはね」が芸能界でキラキラと輝けるように。
名前の最後のアスタリスクには、そんな願いが込められてるんだって言ってた。
ノリでつけたと思っていた名前なのに。
ひょっとしたら「自分が嫌い」なこともバレていたのかしら。

そのうち璃音さんをはじめ事務所も人が増えてきて。
ゆかなちゃんまでクイズデビューしてしまって。
Answer×Answer自体も『4人対戦クイズ』としてリニューアルされて。
私も今では『ブロンズプロ』なんて肩書きを背負ってしまって。


私をとりまく環境は、めまぐるしく変化していったけど―。




「変わらないものってありますよね」
「…何だいきなり」
「どんなに周りが変わっていっても、私は私だなーって」
「確かにお前がバカであることは変わらんな」
「ひ・ひどいですーー!」

まぁ、いきなり横に居た璃音さんに話を振った私も私か。

「…先ほど電話をしていたようだが」
「お父さんでした。しばらく顔を見せないけど元気にやってるか?って」
「そうか、お前は帰らないのか」
「うー…ん、イマイチそーいう気分じゃないんですよねぇ」

最近『魔法学園』をモチーフにした別のクイズ番組のお仕事も増えたし
そろそろ学業のことも本気で考えないといけない時期だから
家に帰ってる暇なんてないんですよね…。

「事情は聞かないが。その様子だと心配しているんだろ、両親。
 帰れる家があるのなら、たまには顔を出しておくべきだと思うがな」
「璃音さんは、帰らないんですか?」
「言っただろ『帰れる家があるのなら』と。
 おれは両親に見捨てられちまってるから、帰りたいと思う気すらないさ」
「そんな!」
「おれにはおれの家庭の事情ってもんがあるんだよ」

音楽の道に進みたいから、と家を飛び出した璃音さん。
半ば騙される形でうちの事務所に来てしまったみたいだけれど
クイズを通して少しだけ顔を売る機会が増えたのは喜んでいるらしい。

璃音さん的には
「音楽を志してこの業界に入ったのに、まだ成し遂げたいことを成し遂げてない。
 だからこそ、中途半端な状態で両親には会いたくない」ということだろうか。


「ねぇ、璃音さん」
「なんだ」
「この国のクイズの人気は、あとどれくらい続くと思いますか?」
「…長くはないだろうな。最近熱の冷めようを感じる。何事にも必ず終わりは来るものさ」

いつか私達が出会うきっかけとなったこのクイズ番組も、終わるときがくるんでしょうか。

「…それでも、『クイズ』自体はなくならないものだし
 クイズの楽しさを知らなかった頃には私達戻れませんよね」
「そうだな。それに、クイズを通して出会えた方たちとの繋がりも、消えることはない」
「…そうですよね!」
「『変わらないものもある』ってそういうことか」
「え…いや、それはそこまで深く考えてなかったんですけど、えーと…」
「訳がわからん」


やっぱりバカだな、と呆れられつつも
璃音さんと考えていることは一緒だってことは、伝わったでしょうか?




永遠に続くものなんてない。必ず終わりはやってくる。
いつか奪われると分かっていながら、私達は手に入れようとする。
何かをはじめようとする。楽しみを得ようとする。
何もはじめなければ、奪われて傷つく痛みだって知ることはないのに。


それでも
何かをはじめたことによって得られる経験や繋がりが
自分を人間的に豊かに成長させてくれると信じているから。
だからこそ、毎日を楽しく過ごすことができる。新たなことにチャレンジできる。


日々、新しい自分に。


クイズ『Answer×Answer』を通して出会うことが出来た
全てのひとびとに多大な感謝の気持ちを込めて。


「ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します」




2010.5.17 芸能事務所もえあん。タレント代表 こはね*
 
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